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  • 建設業経理士ですべての業種評点アップ!

    2022.03.09

     

    経営事項審査の評点アップを検討されている場合は、意外と加点幅の大きい、建設業経理士を目指してみてはいかがでしょうか?

    経審を受けているすべての業種の点数アップにもつながる部分なので、是非とも取り組みたい部分です。

     

    建設業経理士とは…

    建設業経理士とは、一般社団法人建設業復興基金が行う、建設業経理検定試験(1級、2級)に合格した人です。

    経営事項審査で加点されるためには、1級・2級の建設経理検定に合格し、さらに下記に該当する方が対象になります。(2023年3月31日までは、平成29年3月31日以前の試験合格者も対象になります)

     

    【加点されるための条件】
    ・建設業経理検定に合格した年度の翌年度の開始日から5年を経過しない
    ・登録経理講習を受講した年度の翌年度の開始日から5年を経過しない

     

    加点条件は、2021年4月から追加されました。以前は、資格に合格すれば加点されましたが、今後は、継続的な学習が求められることになります。2023年までは経過措置がありますが、期限の管理にはご注意ください。

     

    建設業経理士は加点が大きい?

    建築業経理士は、W点(その他の審査項目(社会性))のうち、【建設業の経理の状況】という項目で加点の対象となります。

    W点は、総合評定値(P点)に占めるウエイトは15%なので、少なく見えがちかもしれません。しかし、W点は特定の業種だけでなく、全業種の得点アップにつながることから、全体的な点数の底上げにつながります。

     

    建設業経理士での加点点数

    経理系の資格で加点されるのは、建設業経理士(1級・2級)の他に、税理士や公認会計士があります。

    実際には、建設業経理士(1級・2級)がメインかと思いますので、建設業経理士の場合で加点点数をみていいきます。雇用されている税理士・公認会計士がいらっしゃる場合は、建築業経理士1級と同様の計算となりますので、置き換えてご確認ください。(税理士・公認会計士の場合は登録・研修が義務化されています)

     

    1.該当者をカウントする

    有資格者かつ、加算要件に該当する方の人数を下記の式に当てはめて計算します。

    建設業経理士の場合は、技術者のように6か月の雇用は必要なく、常勤の役員・職員であれば対象になります。

    【式】
    (建築業経理士1級の人数)×1 + (建築業経理士2級の人数)×0.4

     (例)1級建設業経理士が1名、2級建設業経理士が2名の場合

        1×1 + 2×0.4 = 1.8

     

    2.1で求めた値を点数表に当てはめる

    下記の点数表を照らし合わせて、点数を求めます。

    年間平均
    完成工事高
    公認会計士、会計士補、税理士、登録経理士等の数値
    600億円以上 13.6以上 10.8以上13.6未満 7.2以上10.8未満 5.2以上7.2未満 2.8以上5.2未満 2.8未満
    150億円以上
    600億円未満
    8.8以上 6.8以上8.8未満 4.8以上6.8未満 2.8以上4.8未満 1.6以上2.8未満 1.6未満
    40億円以上
    150億未満
    4.4以上 3.2以上4.4未満 2.4以上3.2未満 1.2以上2.4未満 0.8以上1.2未満 0.8未満
    10億円以上
    40億円未満
    2.4以上 1.6以上2.4未満 1.2以上1.6未満 0.8以上1.2未満 0.4以上0.8未満 0.4未満
    1億円以上
    10億円未満
    1.2以上 0.8以上1.2未満 0.4以上0.8未満
    1億円未満 0.4以上
    点数 10 8 6 4 2 0

    例)1級建設業経理士が1名、2級建設業経理士が2名、売上が5億円の会社の場合は

      上記の表に当てはめると10点となります。

     

    3.2で求めた点数からW点を求める

    W点は、2で算出した値に、下記の式を当てはめて計算します

     【式】 W点=2で算出した値×10×190/200

     例)②で、求めた点数が10点の場合

      10×10×190/200 = 95点

      よって、W点は95点となります。

     

    4.W点をP点へ換算

     P点にするためには、係数0.15をかけて求めます。

    例)②③で求めた会社の場合

      95点×0.15=14.25

      P点に換算した結果、14点の加算となります。

     

    少し複雑ですが、建設業経理士の資格での加点点数はこのようになります。

    建設業業経理士1級の場合は、更に、会社の自主監査が可能になり、更に加点されます。

     

     

    W点アップの中でも、【建設業の経理の状況】の項目は、規模の小さな会社であっても比較的加点が狙いやすいと思います。

    経理担当者さんがいらっしゃる場合は、ぜひご検討ください

     

     


    (参考)

    一般社団法人建設業復興基金 建設業経理検定HP

    国土交通省 経営事項審査の主な改正点(令和3年4月1日改正)

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